むし歯になってしまうと・・・

むし歯になると痛いだけではありません。
今から考えておかないと、その他にもさまざまな悪い点があるのです。

「むし歯になったら歯科医院に行って治療すればよい」
・・・という考えではいけないのです。

お子さんの成長はひとつ、ひとつの積み重ねです。
小さい頃の生活習慣は、大人になっても続くため特に“食生活”に影響が出るのです。



実は、“むし歯ゼロ”にするためには
“食べること”が深く関わっています。

むし歯ということ「歯みがき」と連想される人もいるかもしれません。
もちろん、歯みがきは大切なことですがそれだけではダメなのです。

たとえば、昔は「歯ブラシ」すらない時代もありました。
その時代はみんながむし歯だらけかというと、そんなことはありません。

では、何が原因なのかというと「食育」が深く関わっているのです。

こんなことをしていませんか?

注意点① 「汚しちゃダメ!」とすぐに注意してしまう

お子さんが食べるときに「できるだけ汚さないように」
「できるだけこぼさないように」注意していませんか?
お子さんのことを注意して観ることは大切ですが、
決してイライラしてはいけません。

「手で食べる」や「こぼす」
など実は乳幼児にとっては必要な体験をしているだけ
なのです。

注意点② スプーンを無理矢理使わせている

固形のものが食べられるようになってくると、スプーン
やフォークを買って、子どもに慣れさせたい・・・という
気持ちが湧いてくる人も多いと思います。
スプーンやフォークが使えるようになれば、
手を汚さずに食べられるようになります。

自然と使えるようになることは問題ありませんが、
手づかみ食べは汚いからという理由でスプーンやフォークを
無理矢理使わせようとしていませんか?

注意点③ 泣いたらお菓子をあげてしまう

赤ちゃんの時は“泣くのが仕事”といいます。
だんだんと大きくなってくると、泣いたときに
泣きやませたいため、もしくは可哀想と思うためか
お菓子をすぐにあげてしまうママさんもいらっしゃいます。

その場を静めるためだけにお菓子をあげているかも
しれません。
しかし、そのような行為は子どもの将来にとっては
良くないこと
なのです。

先ほどの注意点の中で思い当たる部分もあったかもしれません。
もし思い当たったとしても心配しないでください。
今のうちからきちんとむし歯ゼロの知識を身につけ、実践することで必ず変わっていきます。

むし歯ゼロの環境へ

頃乳幼児期からきちんと対策しておくことで、むし歯ゼロの
口腔内環境をつくることができます。
むし歯になりにくいお口になるのです。
子どものときにむし歯になりやすい環境になってしまうと、
大人になってからもむし歯になりやすくなります。

きちんとした食生活

子育ては食が中心といっても過言ではありません。
「食べる」ことについて気をつけることで、子どもの未来は変わって
くるのです。

食育をきちんとやっていくことで、食べる意欲が大きく変わって
きます。
食べる意欲が変わってくると自分で食べるようになって、自立へ
とつながっていくのです。

自立できる子ども

自食は自立をうながします。
自食できるようになると「自分でやる」という意識が芽生えて
きます。
たとえば、いつまでも鳥の餌のようにご飯をあげていませんか?
それを続けていると、与えられることが当たり前になってしまい
ます。

そうすると、自立する心が育たなくなってしまうのです。
お子さんの未来をつくっているのは、ママさんパパさんの心が
けやお気持ち次第といっても大げさではないのです。

食育や自立心などは、むし歯とは関係ないように思われる
かもしれませんが、すべてはつながっているのです。

最近では、失敗させないようにしているママさんが多いかもしれません。

可哀想と思うからこそ、失敗させないようにするのかもしれませんが、
失敗させないようにすること自体が間違いなのです。

なぜなら、子どもは “失敗から学んでいる”からです。
もちろん危ないと感じたらすぐにでも助けてあげなければいけませんが、
食べ方は失敗したほうがよいのです。

赤ちゃんがはじめてハイハイするときは、
いきなりキレイにハイハイはしないと思います。
転んで泣きながらハイハイのやり方を学んでいるのです。
痛かったら泣きます。

でも、痛かったからといって「ハイハイはもう諦めた」と思う赤ちゃんはいません。
また泣き止んだらハイハイを始めるのです。
失敗しているという意識はなく、好奇心から何でも試し、
上手くいく方法をひたすら試しているだけなのです。

だからこそ、その挑戦を大人が止めてはいけないのです。

手づかみ食べを嫌がるママさんもいるかもしれませんが、
手づかみ食べはどんどんさせるべきことです。
おいしいものがわかってくると、子どもは自発的に手を伸ばして
食べものを口に入れていきます。


このようなメリットがあるからです。

つい「こぼしちゃダメ!」と言ってしまいそうになりますが、
実は、こぼしながら学習しているのです。
何度も挑戦することで、自分なりの“最適”を調整しているのです。

むし歯ゼロの環境が「食育」で決まると断言できる理由

むし歯ゼロという環境をつくるために
「食育」が欠かせないと断言できる理由があります。

それは、私たち自身で実践してきたからです。
私が勤務しているホワイト歯科クリニックでは、2007年から
食育に関する情報を発信しています。


歯科医院に食育カフェを併設して、「なぜむし歯ゼロに食育なのか?」を
長年伝え続けているのです。
「歯科医院にカフェ?」と不思議に思う方も多かったと思います。
でも、私は子どもの未来のためにどうしても伝えたいという強い想いがあったので、
食育カフェをつくりました。

それから子育て中のママさんを中心に、
むし歯を予防する「口腔ケア」と「食育」についての知識を伝え、
実践していただきました。

実践していくことで、ひとりで食べられなかった子が食べられるようになったり、
食べるものが変わるようになったり・・・と変化を目の当たりにしました。

目の前でその変化を見てきたからこそ、
むし歯予防にとっても、子育てにおいても「この知識は絶対に必要」という確信を
得ることができたのです。

現在私たちは『むし歯ゼロゼロ講座』という
むし歯を予防するための知識を身につけ実践していただくための
講座を開いています。

口腔ケアと食育について学んでいきますので、1回では終わりません。
学ぶ範囲は広いですが、お子さんの成長のために身につけてほしいことだけを
詰め込んでいます。

たとえば、次のようなことが学べます。

 
 本当の噛み方とは?(硬いものを噛めば良いというわけではありません)
 正しい口腔発達を促すようにすれば、歯列もキレイになる
 お子さんに今あげている食べものは本当に正しい?
 味覚が正しく作用するために大切なこと
 ブラッシングにもステップアップが必要
 そもそもむし歯はどうしてできるのか?
 手づかみ食べで食べる意欲が湧いてくる理由
 歯みがきを嫌いにさせないために…
 食育が子どもの心も育てる
 

・・・など、絶対に知っておいてほしい!ということをお伝えします。

あなたも一緒にむし歯ゼロを目指しませんか?

むし歯ゼロゼロ講座は【口腔ケア編】と【食育編】に分かれています。

むし歯予防口腔ケア編(各60分 1講座3,780円)




① むし歯はどこから
  やってくる?
② 母乳(ミルク)と卒乳
③ むし歯予防のための
 タッチング
④ 赤ちゃんの初めて歯磨き



① イヤイヤ期の歯磨き
② 歯を強くするフッ素
③ 幼児期の「おやつ」って
  なあに
④ 歯磨き大好きになる
  テクニック1



① フッ素入り商品てどんな
  ものがあるの
② 歯の王様「6歳臼歯」
③ まだ間に合う!
  おやつと上手なつき合い方
④ 歯磨き大好きになる
  テクニック2

むし歯予防食育編(各60分 1講座3,780円)




① 「おいしい!」の学習
② お口・体が元気に育つ
  離乳食
③ 0歳からできる
コップ飲み
④ 食欲モリモリ
 手づかみ食べ



① イヤイヤ期の好き嫌い
② 楽しく食べる食環境
③ 生活のリズムを見直そう
④ 元気づくりの一汁三菜



① 「噛む」子を育てる
② 「食」のお約束
③ 油断大敵!飲み物選び
④ 「食べる」を育てるお手伝い
※単発受講可。
※受講順番の決まりはございません。
※子連れ参加OKの会場もございます。



Q.「講座が細かく分かれているのはなぜ?」


A. 0~1歳、2~3歳、4~5歳と月齢別に細かく講座内容を分けています。
その理由は、小さい頃の成長が著しく、むし歯ゼロに近づけるためにやるべきことが異なるからです。特に、3歳までの対策は重要です。
それまでにお口の中の環境は大きく変わるので、細かく分けて考えなければいけません。

Q.「どんな方が参加していますか?」


A.子育て中のママさんが中心になって参加されています。
また、むし歯ゼロをもっと広げていきたいと私たちの考えに賛同してくださっている歯科衛生士・歯科助手・栄養士など、歯科医院に携わる方も参加しています。

Q.「全部受けないとダメですか?


A.できれば全部受講していただいたほうがよいですが、単発受講でも全く問題ありません。
単発受講が可能ですので、ご興味のあるクラスからご受講ください。

最後に・・・

“むし歯ゼロ”を私たちは掲げていますが、
最終的に目指しているのは“子どもたちの将来がより良くなること”です。
小さい頃の食生活は一生を左右します。
一生を決めてしまうという大切な時期に大切なことを学んでいただきたいのです。

2007年からはじめた食育カフェにおいて、
たくさんの先輩ママさんたちが食育を学び、実践してきたことです。
ご興味のあるクラスからで結構ですので、一度受講してみてください。
母歯ネットワークはあなたとの出会いを心よりお待ちしております。